彼と同棲しはじめて2年目になろうとした日に、彼から夕飯にカレーライスを食べたいと珍しくリクエストされた。
彼は豚バラ肉にジャガイモ、人参の入った平凡な家庭料理のカレーを好んだ。
なので、夕飯に彼好みのカレーをつくった。
夕飯の時間になり、何時もどうりに二人でカレーライスを食べていた。
彼がカレーライスを頬張りながら「あのさ……。」とあたしに話をかけてきた。
あたしは「何?」と返事。
「あのさ……俺さ……お前がつくったカレーライス一生食っていきたいっっっ!!!」と突然にあたしの目を真剣に見つめながなら言ってきたのだ。
「…………………………………………(一瞬沈黙)………………」
「えっ!?それってもしかして、プロポーズ…………!?」あたしは突然のことで驚いていた。
彼は顔を真っ赤にさせながら引き続きカレーライスを頬張っていた。
もっと、お洒落なレストランなんかでプロポーズされたかった……と内心のあたし。
でも、ロマンのロの字も無くこういったシチュエーションを最も苦手とする彼なりの精一杯の努力のプロポーズなんだろうとわかっていた。
そう思うと彼を強く愛しいと思えた。
勿論、「あなたのために、一生カレーライスをつくらせていただきます。ありがとう。」があたしからの返事だった。
最後までお読み下さり誠にありがとうございます。
因みに、このお話は職場の同僚の女の子の実際のお話でございます。御二人は昨年末にめでたく入籍されました。
とても良いお話だったので、ブログに掲載しても良い?と聞いたら御二人とも喜んでOKしてくれました。ありがとう~(^o^)/
いつまでも御二人の幸せを願わせていただいております。
雅蓮。