何も書かれていないノートの中に一本の線を斜めに書いてみた。
何も書かれていなかったノートの中には斜線が一本書かれていた。
斜線を眺めていてふと思ったことがあった。
私か書いた斜線は過去となったんだ。
過去と思った自分も過去になっていくんだと思った。
今、思うこと感じること行動することも過去になっていく。
今が過去になっていく。
砂時計の砂は容赦なく下に落ちていき砂が積もっていく。
目覚まし時計の秒針は思いがけない速さで走り回り続ける。
今がどんどん過去になっていくのならば未来はどう見れば良いのだろか?
未来の自分をどうつくりだせば良いのかと考えてしまう。
未来の自分は今の自分、過去の自分をどう見ていて感じているのだろうと考えてしまう。
鉛筆を右手に持ちノートの中に未来への自分に手紙を書いていこうと決めた。
自分がなりたい理想像の未来も書いていこうとも思った。
十年後、二十年後の自分に書き綴っていこう。
今が未来になっていく。
砂時計の砂は容赦なく下に落ちていき砂が積もっていく。
目覚まし時計の秒針は思いがけない速さで走り回り続ける。