2021-01-01から1年間の記事一覧

皮と骨。

今日もあたしは注目の的。どこに行くにも沢山の視線があたしに集まるわ。色々な人達があたしを羨むように見るのよね。まるで、有名なスターにでもなれた気分だわ。なぜって?それは、あたしが美しすぎるからでしょうね。 あたしは、長く努力してこの美貌を手…

巣。

とっくの昔に、私達の小鳥達は立派に育ち巣立ってしまった。長く共にした父鳥は数年前にこの世を去った。私達は一心同体だった。この巣に残されたのは、私一人となった。今日はどう過ごそうか?明日はどう過ごせば良いのか?日々、襲ってくる寂しさや不安に…

今日はクリスマス、楽しいクリスマス、大好きなクリスマス。

今日はクリスマス。楽しいクリスマス。大好きなクリスマス。 ボクは一年で一番、クリスマスが大好きな日なんだ。でも、今年もお家でクリスマスを楽しむことができないんだ。ボクは重い病気にかかっていて、病院のボクのいるお部屋からでられないんだってさ!…

どす黒く赤い薔薇と青い薔薇。

どす黒く赤い薔薇。どす黒く赤い薔薇を咲かせてしまった。どす黒く赤い薔薇が咲き乱れでしまっている。どす黒く赤い薔薇は「憎悪」「悲しみ」「絶望」「嫉妬」を栄養にして咲かす薔薇。どす黒く赤い薔薇を咲かせ続けると身体中が痛み出し火に焼かれたように…

パワースポット。

私の住んでいる家はお世辞でも綺麗で広いとも言えない古い家。築年数がだいぶ経った古い木造の家。 それでも、私はこの古い木造の家が大好きで住み心地がとても良いと感じるの。 私にとって古い木造の家がパワースポットな の。 家の中はお花や観葉植物が所…

迷子。

私は今、元いた場所に戻っているところだ。そう、私は原点に帰っているところ。 こんなはずでは無かったのに…。こんなことになるだなんて…。こんな自分で良いのだろうか…。こんな生き方で良いのだろうか…。これからどうしていけば良いのだろうか…。 かつての…

ダイヤモンド。

何よりも美しく輝くダイヤモンド。何よりも強いダイヤモンド。何よりもかたいダイヤモンド。 お互いがまだ、若かった頃。あなたに出逢ったあの日を懐かしく感じるわ。出逢ったあの日から今日まで長い年月が経ってしまったわね。一緒に歳を重ねてきたわね。放…

幸せバッグ。

人からいただいた幸せを何時もかかさずに「幸せバッグ」に入れて幸せを沢山集めているの。 幸せ!!と感じた時に、幸せをくれた人達に感謝しながら幸せをバッグの中に入れておくの。 大切に持っている「幸せバッグ」。大事に持っている「幸せバッグ」。幸せ…

底辺。

どうやら、底辺と言われている所まで転げ落ちてしまったようだ。 今まで苦労して手に入れたものも全て失ってしまった。 あんなに祭り上げてくれていた多くの人々も全員私から去って行った。 本当に底辺まで落ちてしまったのだ。 全部がどうでも良くなった。 …

古傷。

遠い昔に傷つけられた古い傷あと。 今も残されている古い傷あと。 この古傷がたまに疼いて痛みだす。 痛む古傷が辛かった過去を思い出させる。 消えて無くなってくれない傷の痛みと傷あと。 痛みに苦しみ耐えている時、「他者に同じような痛みを与えてはいけ…

雨降る夜。~音楽祭~

雨降る夜。 傘をささずに何処かを目指してひたすら走っていた。 雨にうたれ続けながら走っていた私は疲れきってしまい走る足を止めた。 その場にうずくまってしまい動けなくなってしまった。 雨は容赦なく強く降り続けていた。 雨にうたれながら考えた。 私…

庭園。

君と僕とでつくりあげた庭園。 君と僕とでつくりあげた自然豊かな庭園。 僕たちの庭園には緑の草木が沢山あって色彩ある花たちは何時も美しく咲いてくれているね。 池には鴨たちが心地良さそうに浮いていたり愉快に泳いだりしいるんだ。 誰も知らない君と僕…

鎖。

身体中に巻き付いている鎖。 きつく巻き付く鎖。 ズシリと重く巻き付く鎖。 動こうとするとこの身体中に巻き付いている鎖のせいで動くことが出来ない。 長いことこの鎖のせいで身動きがとれずにいる状態だった。 この鬱陶しく思う鎖の原因はわかっていた。 …

一輪の花。

どうしたの? 今日のあなた、疲れているみたいね。 何かあったの? 最近のあなた、少し怒りっぽいのね。 大丈夫? 身体の調子が良くないみたい。具合が悪そう。 平気? 悲しいことでもあったの?そんなに、泣くことでもあったの? 安心してよ。 私があなたが…

終わりの扉~始まりの扉。

ようやく終わりの扉を開けることが出来た。 終わりの扉までたどり着くのに幾多の苦難もあ った。 感無量の思いを抱きながら終わりの扉を開くことが出来た。 開いた先に待ち受けいたものは……またしても「扉」であった。 始まりの扉。 始まりの扉の先はどんな…

カレーライス。

彼と同棲しはじめて2年目になろうとした日に、彼から夕飯にカレーライスを食べたいと珍しくリクエストされた。 彼は豚バラ肉にジャガイモ、人参の入った平凡な家庭料理のカレーを好んだ。なので、夕飯に彼好みのカレーをつくった。 夕飯の時間になり、何時…

夜汽車。

後ろを振り向いてはいけないわ。前だけをみて突き進むのよ。 必要最低限なものだけが入れてあるボストンバックと僅かな所持金だけを持って今夜、旅立つことを決めたの。 あの夜汽車に乗ってどこか遠く離れた見知らぬ土地まで連れていってもらうの。 酷く傷つ…

愛する人よ。

愛する人よ。遠く離れていようとも、あなたの温もりを感じとれる。愛する人よ。遠く離れていようとも、あなたが笑顔でいられているのを感じとれる。愛する人よ。遠く離れていようとも、あの広い空をあなたと一緒に眺めることができる。愛する人よ。遠く離れ…

訂正でございます。申し訳ありません。

先日、掲載致しました、「いつも心のポケットにバッハのカノン」について訂正させていただきました。 訂正。「バッハ」ではなく「パッフェルベル」でござました。申し訳ありません。教えて下さった、石畳のん様。白魔女様。ありがとうございます。今後、気を…