私がまだ幼い小さな少女だった頃にみた親戚のお姉さんの花嫁姿があまりにも綺麗でとても印象に残っていた。
あの日のお姉さんの髪にはみかんの花が飾られていた。
あの時の私はお姉さんの真似をしたくてよく母親にせがんで、髪にみかんの花を飾ってもらってたな……。
将来大人になってお嫁にいくときはぜ~ったいに髪にみかんの花を飾るんだって幼ながらにまわりの大人達や友達に言いまくってたっけ……。
みかんの花への憧れはずっと消えることなく時は過ぎていった。
あの日の親戚のお姉さんのように嫁ぐ時はみかんの花を髪に飾りたいと夢を抱きながら大人になっていた。
そして今日は私が愛する人のもとへ嫁ぐ日……。
花嫁衣装を身に纏い髪にはみかんの花を飾って。
今日、幼い少女だった頃からずっと憧れていたみかんの花を髪に飾って愛する人の元へ嫁いでいくの。
最後までお読み下さり誠に感謝致します。
補足…………みかんの花言葉は「愛らしさ」「結婚式の祝宴」「花嫁の喜び」だそうです。
実際、西洋のある地域では結婚式の時に花嫁さんがみかんの花を髪に飾る風習があるみたいです。
今回の詩はみかんの花言葉を読んでいる時に思い浮かんだショートストーリー的なものとなりました。
何時もご拝読感謝致します。寒くなってきました。くれぐれもご自愛下さいませ。
雅蓮。