昔は、よくタナトスは私に会いに来てくれてた。
美しいタナトスに憧れて、タナトスが住むところに連れていってとせがんでいた時もあった。
そんなせがむ私を、タナトスはタナトスの住むところに本当に連れて行こうとした。
その時、私はなんだか恐くなって怯えて泣いてしまっていた。
こんな状態の私を見て呆れるタナトス。
そっきり、タナトスは私の前からあらわれることは無かった。
でも、タナトスはいつかまた会いに来るのかも。
それが何時、何処かでなんかわからないけど。
あれから歳を重ねた私は思うことがある。
後悔の数を減らしていきたい。
後悔の無い生き方。
タナトスがタナトスの住むところにまた連れていってくれる時は後悔する思いは無いようにしたいと強く思うようになっていた。
何時か、何処かで会ってしまう時までに。
最後までお読み下さり誠にありがとうございます。
雅蓮。