無数の白い糸の扉

今、私の目の前に扉があるその扉の先には私が行くべき場所があるのだ。

だが、その扉には無数の白い糸で張り巡らしていた。

扉のノブも糸でがんじがらめにされていて手で回すのも不可能だ。

この無数の白い糸は私にとって障害物なのだ。

無数の白い糸で張り巡らされた扉の先にはこれから私の目的とするものがある場所であるとゆうのに。

人々が言う。

その無数の白い糸の扉の存在は常識なのだと。

遥か昔から無数の白い糸の扉は存在し、その先に進むことは絶対に不可能なのだと。

そして、こうも言った。

無数の白い糸の扉を開けてその先に行けた人の前列は無かったと。

私はこんなことを聞かされ続けて長く自問自答していた。

そして、今私の中で答えることが出来た。

ならば、人々が言う常識とやらを私が壊してやろう。

今まで無かった前列を私がつくりだせば良いじゃないか。

私は決心した。

剣で無数の白い糸を切り刻んだ。

ハンマーで扉を何回もぶっ叩いて扉をぶっ壊すことに成功できた。

容易く無数の白い糸の扉の先に進むことが出来たのだ。

ここから先には、絶望の縁に立たされていて救いを求めている人々が望むものがあり必要とするものがあるのだ。

これで、沢山の人を救済できる。沢山の人に生きる希望も与えられる。

私は歓喜していた。