どうやら、底辺と言われている所まで転げ落ちてしまったようだ。
今まで苦労して手に入れたものも全て失ってしまった。
あんなに祭り上げてくれていた多くの人々も全員私から去って行った。
本当に底辺まで落ちてしまったのだ。
全部がどうでも良くなった。
こんな自分を哀れんで自暴自棄になる日々が長く続いていた。
ある日、哀れんでいる自分に嫌悪感を抱きはじめた。
封印していた「夢」や「希望」の思いを再びよみがえらそうと決心し封印を解いたのだ。
「底と言われる場所に落ちたのなら、這い上がれば良いだけ……。」
自分に言い聞かせて、夢と希望ある所にむかうことが出来た。
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雅蓮。