血と涙の絵。

白い画用紙の中に赤い血がポトポト垂れていたんだ。

容赦無く流れ出す赤い血。

白い画用紙の中にポトポト垂れていたんだ。

そのうち、白い画用紙の中に血の水溜りができていたんだ。

白い画用紙の中の赤い水溜り。

その中におちていきたい。 

その中で深い眠りにつきたい。

目覚めることのない眠りに……。


血の生温かさを感じたんだ。

そして、実感してきたんだ。

生きてるんだなって。

生きてて良いのかな?   

でも…眠りたいんだ。

血の水溜りの中にひと粒の涙がポトンとおちてきたんだ。

その後も何粒もの涙がおちてきたんだ。  

涙で赤い血の色が薄くなっていったんだ。

薄くなった赤は何色もの色になっていたんだ。

色とりどりのある絵の具のようになっていたんだ。

その絵の具で画用紙の中に絵を描いてみたんだ。

自分自身の絵を。

画用紙中の自分は笑っていたんだ。

楽しそうに笑って踊っていたんだ。

歌を歌いながら愉快に踊っていたんだ。

自分で描いた絵をみていたら思ったんだ……。

生きたい…………と。



最後までお読み下さり誠にありがとうございます。

雅蓮。